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「AIやRPAで『経理の仕事が無くなる』って聞くけど、本当に無くなるの?」
「RPAに興味があるけど実際に導入している事例を聞きたい!」
こんな人向けの記事です。
結論としては、
- AI・RPAの導入により、経理事務作業は確実に無くなっていく
- 事務作業から開放された経理は、
1.新規案件のAI・RPA構築
2.複雑な処理のチェック対応
3.経営判断への参画
などが今まで以上に求められる
と考えております。
この記事では、
- そもそもAI・RPAとは?
- 実際の導入事例
- AI・RPAを入れた後に残る仕事
について、現在経理部でRPA導入を進めている私の体験を元に考察しています。
あなたの人生のヒントになれば幸いです(^。^)
そもそもAI・RPAとは?
まずは、そもそもの『AI』と『RPA』の違いを確認します。
AI(Artificial Intelligence)
AIとは、
「人工知能」とも呼ばれるAIは、自ら学習し、分析や高度な処理を行うコンピューターシステムのこと
のことです。
高速で反復学習を行い、自ら高度な予測・最適な判断ができるのが特徴です。
Siriなどの音声対応アプリ、AIスピーカーなどにも搭載されております。
蓄積されたデータが増えるほど、参照できる情報が増すので、正確性が向上する仕組みです。
RPA(Robotic Process Automation)
対してRPAとは、
RPAツールというソフトウェアを用いて、ルール・プログラムに沿った作業を繰り返し行うこと
です。
最近では、
- 定型業務だけでなく複雑な業務に対応できるツール
- プログラミングが不要なRPAツール
などが出てきており、今後ますますの普及が期待されています。
RPAの大きな特徴として、
複数のアプリやWEBブラウザ、Outlook等のメールソフトも横断して自動化が可能です。
総称すると、
人間がやる作業を、「正確に・より早く」行う
ことが可能です。
AI・RPAを人間に例えると
まとめると、
- AI:自分で学び、たくさんの情報を覚えて最適解を見つけられる人
- RPA:言われた事は24時間365日同じように実行でき、それに対する不平不満も言わない人
というイメージです。
どちらも最初は何もできませんが、
- AIは情報をどんどん学ばせる
- RPAは適切な実行プランを教え込む(稼働シナリオを作成する)
ことで、どんどん出来ることが増えるようになってきます。
AI・RPAが注目される背景
そもそもAIやRPAが注目される背景には、
- 少子高齢化
- 働き方改革
の影響が大きい、と考えます。
現場では、
- 若い人が減っているので慢性的に人手が足りない
- 残業規制などで時間の制約が増している
という状況が進んでいます。
足りない労働力を埋める手段として、
AIやRPAに活路を見出す企業が増えるのは自然でしょう。
総務省の情報通信白書 にも、
市場規模は2017年度が31億円、2021年度には100億円規模になると予測されています。
と記載されており、今後の市場拡大が見込まれます。
実際にRPAを入れ始めている業務
ここからは、最近RPAを導入した私の会社で、
- 今ちょうどRPA導入を進めている
- 今後RPA導入を検討している
業務について紹介します。
定型データの出力・加工
こちらは既に実装済みの案件です。
あなたの会社も、毎月、定期的に必要となるデータってありませんかね?
例えば、
- 経営判断に使用する予算実績表
- 営業に提出する部門別損益
- 事業展開を計画するためのセグメント別分析
等です。
このような「毎月、定型で作成・出力が求められる」データについて、
- 会計ソフトからデータを出力
- 加工(タイトル変更、書式編集など)
- 特定のフォルダに保存
までの一連の作業を、RPA実行ボタン1つ押すことで完結できるようになりました。
書類によって様々ある細かな設定も、
- 人が実施:他資料とごちゃ混ぜになって間違うことあり
- RPAで実施:一連の作業に組み込んでしまえば100%正確に対応できる
と、大活躍してくれています。
簡易な検証作業
こちらは、もう少しRPAに慣れてから作成する予定の案件です。
社員精算の中で、交通費の精算について
- 金額が正しいか路線検索結果と照合する
- 正しいものだけ承認する
- 間違っているものは、どこが間違っているのかわかるようにする
という検証作業まで行ってくれるものを作成する予定です。
交通費に限らず、精算業務は
- 件数が多い
- 領収書のはチェックする箇所が多数ある
- その割に、1件ごとの金額が少ないため会社損益への影響が少ない
事が多いです。
そのため、なるべくならシステムでチェックできるようにしていきたい、と考えて取り組んでいます。
このように、「誰かやっておいてくれると楽なんだけどなぁ〜」という業務を中心にRPA化を進めています。
いわゆる経理における事務作業を限りなく少なくしていけるよう、今後とも取り組みます。
AI・RPA化を進めた後に残る仕事
では、AI化・RPA化がとことん進み、経理周りの事務作業がほとんど無くなった後の世界で、
どんな仕事が経理に求められるのでしょう?
私は、
- 新規案件のAI・RPA構築
- 複雑な処理のチェック
- 経営判断への参画
辺りが重要になってくる、と考えています。
1つずつ見ていきましょう。
新規案件のAI・RPA構築
どんなに業務をシステム化しても、
- 新規事業の開始
- 法律・会計基準の変更
- 新しい資料の追加作成依頼
など、都度新しい業務がやってきます。
新しい業務である以上、当然ながらシステム化はされていません。
新しい業務の経理的なサポートをしつつ、
システム化するにはどのようにすれば良いか、
というのは、人が考える必要があります。
この辺りは、人間がする仕事として残るのでは?と考えています。
複雑な処理のチェック
交通費精算などの単純にルール化できるような業務ならばRPA化は用意です。
専用のシステムを導入すればよりスムーズになるでしょう。
とは言え、全てが単純化できないのもまた事実。
システム化するには設定が細か過ぎて割に合わない!
という案件は、引き続き人が確認することになるでしょう。
経営判断への参画
AIやRPAを使えば、必要な資料を簡単に作れるようになるでしょう。
ですが、その資料を使って
「じゃあ今後、我が社はこういう方向に進んでいこう!」
と判断するのは人の仕事です。
システム化が進み、事務作業から解放されると、今までより時間的なゆとりが増えます。
その時間を活用して、
会計を知る経理の立場から会社の経営判断を補佐できる立場
いわゆるCFO
のようになっていけたら理想的ですね(^。^)
まとめ
今回は、AI・RPAを導入すると経理の仕事はどうなるの?について紹介しました。
経理の事務作業は、AI・RPAの導入により、確実に無くなっていくでしょう。
事務作業から開放された経理は、
- 新規案件のAI・RPA構築
- 複雑な処理のチェック対応
- 経営判断への参画
など、より「人間だからこそできる仕事」を求められていくでしょう。
あなたも、
「経理事務ばかりやっていたら、いつの間にか全てシステム化されてしまってできることが無くなった…」
なんて事態にならないよう、今から未来を見据えて準備していきましょう(^。^)