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「もっと仕事できるようになりたいけど、いまいちな気がする・・・」
「部下・後輩を仕事で成長させたいけど、どうも成長しないんだよなぁ・・・」
こんな人向けの記事です。
今回は、吉田行宏さんの著書『成長マインドセット 心のブレーキの外し方』から学んだことのお話です。
この本は、
- 今の仕事ではいまいち成長できていない、と感じている人
- 部下・後輩がもっと成長してほしいのに・・・と悩む先輩・上司
- そもそも「仕事で成長する」ってどういうこと?と思う人
にとって非常にタメになる本だと感じました(^。^)
今回は
- 第1章 成長とは何か
- 第2章 成長を阻害する1つ目のブレーキ
のお話を元に、
「仕事で成長しない人」から脱却する方法
をまとめました。
あなたの人生のヒントになれば幸いです(^。^)
仕事の成長とは 自分のアイスバーグを大きくすること
本書において、成長とは
自己のアイスバーグを大きくすること
と定義されています。
「アイスバーグ」とは
ところで、あなたは「アイスバーグ」ってご存知ですか?
ここでは「海に浮かぶ氷山」を指します。
氷山は、
海上に出ている部分は10%に過ぎず、
90%は海の中にある
という特徴があります。
ほとんどが海の中にあるため、海上に出ている部分を見ただけでは
氷山全体の大きさが全くわかりません。
人の成長も、これと同じです。
見えている部分は全体からするとわずかな要素に過ぎません。
本当の意味で成長するためには、
海の中にあって見えない部分に着目する必要があるのです。
アイスバーグの構成要素
では、人間の成長における「アイスバーグ」を構成する要素は何でしょう?
それは、海上に出ている方から
- 成果
—————海面————— - 能力・スキル
- ふるまい・習慣・行動
- 意識・想い・人生哲学
です。
順番に見ていきます。
アイスバーグの構成要素1:成果
まずは「成果」です。
アイスバーグで言うと、海上に出ている部分に当たります。
仕事における成果・結果は自分でも他人からもよく見える位置です。
ですが、
成果を出すための本質はその裏に隠れている
のが世の常。
あなたが成果を出すためには本質、アイスバーグでいうところの海の中に注目する必要があります。
アイスバーグの構成要素 2.能力・スキル
海中のアイスバーグ、1番上にあるのが能力・スキルです。
仕事で言うと
- 簿記
- 英語力
- パソコン技術
- コミュニケーションスキル
などが当てはまります。
海中のアイスバーグでも1番海上に近い部分のため、確認しやすい部分です。
とはいえ、重要なのは能力・スキルそれ自体ではありません。
なぜその能力・スキルが必要だと思ったのか?
その能力・スキルを使って何を成し遂げたいのか?
というところが大事です。
だからこそ本書では、スキル・能力はあくまで海中の氷山において最も高い位置に置いているのです。
アイスバーグの構成要素 3.ふるまい・習慣・行動
海中のアイスバーグ、中間層にあるのが「ふるまい・習慣・行動」です。
行動・習慣が積み重なる事で、1つ上の層にある能力・スキルに繋がっていきます。
ふるまい・習慣・行動は、ただ意識せず行うだけでOKならここで終わりでしょう。
ですが、重要なのはその下(根底)にある考え方です。
そのふるまい・習慣・行動は、どんな意識・想い・人生哲学に基づいて行っていますか?
あなたはこの問いに答えられますか?
アイスバーグの構成要素 4.意識・想い・人生哲学
アイスバーグの1番深いところ、人間の根底にあるのが「意識・想い・人生哲学」です。
- 何を成し遂げたいのか
- 何が大事なのか
- どう言う人生を送りたいか
のところです。
- まずは意識・想い・人生哲学を定める
- 定めた意識・想い・人生哲学に基づき、
ふるまい・習慣・行動を決めていく - ふるまい・行動・習慣を積み重ねることで、
能力・スキルに変換される - 得られた能力・スキルを活用することで、
成果が収められる
と進む事で、大きく成長を実感する事ができます。
つまり、「人が成長する」とは、
自身のアイスバーグ全体を大きくする
ことです。
仕事で成長することを阻害するブレーキ
ここからは、仕事で成長する、つまり
アイスバーグを大きくすることを阻害してしまう原因を紹介します。
それは、
悩むこと
です。
なぜ悩むことが成長を阻害するのか
車に例えてお話ししましょう。
あなたは、以下の2人のうちどちらが先にゴールに着くと思いますか?
Aさん:時速80キロを出そうとアクセルを踏んで走っている
Bさん:時速80キロを出そうとアクセルを踏んでいるが、
なぜかブレーキも一緒に踏んで、
さらにサイドブレーキまで引いている
ひっかけ問題ではありませんよ?
わかりましたか?
そうです、Aさんです(笑)
誰がどう考えても、Aさんの方が早く着きますよね(^_^;)
でも世の中には、驚くほど多くの人がBさん状態になっています。
あなたの周りにも、
目の前の仕事に取り組んでいるのに
- 今の仕事に悩んでいて転職しようと考えている
- 後輩がうまく育たないことに悩んでいる
- 税金が高くて手取りが少なく、どうしたらお金が貯まるかを考えてしまう
と、別のことで頭がいっぱいになっている
人はいませんか?
このように「悩みを抱えている人」は、
アクセルを入れながらもブレーキを入れてしまっている状態です。
その分進むのが遅くなってしまい、成長が阻害されていきます。
本書の中では『悩みを減らす5つの方法』として、以下が紹介されています。
- ブレーキの存在を知る
- ブレーキを踏まない覚悟
- 他責にしないは100%
- 結果は選択できないが、行動は選択できる
- 関心の輪と影響の輪
それぞれ見ていきましょう。
悩みを減らす5つの方法
ブレーキの存在を知る
まずは「ブレーキの存在を知る」ことです。
あなたも、以下の状態に陥ったことはありませんか?
目の前の仕事に取り組んでいるのに
- 今の仕事に悩んでいて転職しようと考えている
- 後輩がうまく育たないことに悩んでいる
- 税金が高くて手取りが少なく、どうしたらお金が貯まるかを考えてしまう
と、別のことで頭がいっぱいになっている
この時、あなたも無意識のうちにブレーキを踏んでしまっています。
このブレーキを外すには、まず
「今の自分はブレーキを踏んでしまっている」
ことを認識する必要があります。
ブレーキを自覚なく踏んでいる限り、ブレーキを外すことはできませんからね(^_^;)
ブレーキを踏まない覚悟
次は「ブレーキを踏まない覚悟」をする、です。
悩むこと自体に問題があるのではありません。
現状を打破するために、適切な問題意識を持つことは大事です。
ただ問題なのは、
常にブレーキを踏んでしまっている
と言うことです。
あなたも、
- 就職先・転職先を決める
- 後輩の指導方法を検討する
など、人生の岐路で都度悩んで選択したからこそ、今ここにいるんです。
今現在そういう場面にいる人は大いに悩んで考えてください。
ここで問題なのは、
1度悩んで選択した道を今進んでいる最中にも関わらず、
進んだ先でも悩みを持ち続けてブレーキを踏んでしまう
状態です。
ブレーキ入れたまま車を走らせ続けたら、いつか壊れてしまうかもしれません。
それに、全くブレーキを踏まない人との差がどんどんついてしまいます。
大事なのは、
1度道を決めたなら、全力で取り組む
ことです。
その方法論として本書で語られているのは、
「期間限定でブレーキを踏まない決断」をする
ことです。
- 就職・転職なら、一定期間(例えば2年間)はその道を進んでみる※
- 後輩指導なら、次の人事評価面談時期までは今の指導体制を続ける
といった要領で、一時的にブレーキを踏まない行動・生活を送ってみてはいかがでしょうか。
※なお、就職・転職については、
明らかなブラック企業にいる場合は別問題です。
身体や心が壊れる前に、全力で逃げ出してくださいね(・_・;
他責にしないを100%
3つ目は、「他責にしないを100%」です。
この言葉を聞いて、あなたはどう思いましたか?
「全ての責任を自分で負うのはちょっと重いなぁ・・・」
「私は悪くないのになぜ私が責任を負わなければいけないの?暴論だ!」
上記のようなことでしょうか?
ちなみにこれ、この章のキーワードを見た瞬間に私が思ったことです(笑)
でも「他人のせい」にしてしまうと、ある程度の水準まで行くと
「それ以上はその人の責任!」
となり、話が進まなくなってしまうのも事実。
ここでは、
あくまで自分のアイスバーグを成長させるために、
何かできる事は無かったのか?
と言う基準で考えることが重要です。
本書でも指摘されているように、私が「他人にも責任がある!」と思う時は、
損得勘定で物事を捉えている
パターンが多いです。
「これ以上責任を負うと自分が損してしまう」と感じて、ある程度のところで一線を引いてしまう状態です。
損か得かで考えてしまうと、
- 自分に100%責任がある
- 当事者意識を持つ
という言葉が、なかなか受け入れづらくなってしまいます。
ですが、
目的はあくまで自分のアイスバーグを成長させるため
と捉えると、
- 自分に100%責任がある
- 当事者意識を持つ
と言う言葉も少し受け入れやすくなりませんかね?
正直、私は最初に目次を読んだときよりは受け入れやすかったです(笑)
小さなことでも、自分にできることを考える。
そうやって、自分が成長していけるように考えたいですね(^。^)
結果は選択できないが、行動は選択できる
4つ目は「結果は選択できないが、行動は選択できる」です。
結果は
- 景気
- 周囲の環境
- 巡り合わせ
などにより変化するものです。
以前と同じ対応をしても、同じ結果が出続けるとも限りません。
自分でコントロールできない「結果」に意識を向けるのではなく、
自分がコントロールできる「行動」に意識を向ける
あくまで基準は「自分がベストを尽くせたか」に意識を集中させましょう。
関心の輪と影響の輪
最後は「関心の輪と影響の輪」です。
こちらはスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』に書かれた考え方です。
ざっくり書くと以下の通りです。
- 関心の輪:興味はあるが、自分にはどうすることもできないこと
例 日本の税金・他人の考え・今日の天気・結果 - 影響の輪:興味があり、自分が影響を与えられるもの
例 自分の行動・心の持ちよう
一つ前の
自分でコントロールできない「結果」に意識を向けるのではなく、
自分がコントロールできる「行動」に意識を向ける
と言うお話も、この考え方に通じます。
変えられないものに悩んでも、変えられない以上は変えられません。
あなたが変えられるものに集中しましょう。
まとめ
今回は、吉田行宏さんの著書『成長マインドセット 心のブレーキの外し方』より、
- 第1章 成長とは何か
- 第2章 成長を阻害する1つ目のブレーキ
のお話を元に、
「仕事で成長しない人」から脱却する方法
をまとめました。
まず成長とは、
自分のアイスバーグ(氷山)を大きくすること
です。
アイスバーグの構成要素は以下の通り。
- 成果
—————海面————— - 能力・スキル
- ふるまい・習慣・行動
- 意識・想い・人生哲学
アイスバーグを大きくするにあたり、成長を阻害するのは
悩む
こと。
悩みを減らすには、以下の5つの方法が有効です。
- ブレーキの存在を知る
- ブレーキを踏まない覚悟
- 他責にしないは100%
- 結果は選択できないが、行動は選択できる
- 関心の輪と影響の輪
どんな困難も「自分が成長するため」の課題だと思うと、前向きに取り組めるように思います。
私も日々、自分が変えられることに集中して、成長していきたいですね(^。^)