※本ページはプロモーションが含まれています
話題の「軸ずらし転職」を経理の転職に活用するには何が必要だろう?
motoさんの著書『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』を読んで、私は感銘を受けました。
この記事では、実際に経理が軸ずらし転職を行う上での戦略を、現役経理部員の私が考えました。
これから経理に転職しようと思っている方、現在転職を考えている方のヒントになれば幸いです(^^)
軸ずらし転職とは
本書でmotoさんが提唱している「軸ずらし転職」とは、
職種 または 業界 を少しずつ変えていく転職方法です。
世の中の真実として、
年収は職種×業界で大枠が決まる
という残酷な現実があります。
企業の属性によっても多少変わりますが、
- 金融業界大手の営業部長 → 年収1,600万
- 小売り業界大手の取締役 → 年収900万
といった、「役職は上なのに年収は下」という状況は当たり前に存在します。
もちろん年収が全てではありません。
人間関係や働きやすさをより重んじる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、同じ職種に従事している人が友人にいて、
- あなたは年収400万
- 友人は年収700万
だったとしたら、どう感じますか?
正直、私は少し嫉妬してしまいます(⌒-⌒; )
同じ仕事をするのであれば、少しでも高い給与を望みたいですね。
年収=市場価値を高めるキャリア設計図
本書でmotoさんは、年収、つまり市場価値を高めるキャリアの道筋として、3つのパターンを紹介されています。
- 出世
- 職種のスペシャリスト
- 業界のスペシャリスト
それぞれ見ていきましょう。
出世
昇進・昇格によって今の会社でキャリアアップを目指す。
今も昔も変わらない、王道の道筋です。
新卒で入社した会社で、社長になれたらすばらしいですね(^^)
この道を進むには、
- 会社を渡り歩く政治力
- 長い時間軸の中で同僚との競争に勝ち抜く忍耐力・我慢強さ
- 優秀な転職組にも負けない社内における実力と実績
が必要です。
自信のある方は、この道を進むのもアリかと思います。
職種のスペシャリスト
その道のスペシャリストとして、どの業界に行こうとも活躍できる横断的なスキルを身につけていくイメージです。
経理職であればこの道がイメージしやすいですかね?
自身のスキルを高め、年収の高い業界に役職付きで転職することで年収を上げていきます。
業界のスペシャリスト
3つ目は、一貫して同じ業界内を動くことで、その業界の知識を誰よりも有する「業界オタク」を目指すルートです。
「〇〇業界の〇〇領域の話なら誰々さんに聞いて」というポジションを確立することで、
- 講演会に呼ばれる
- 雑誌の取材を受ける
- 同業他社からヘッドハンディングされる
といったルートでキャリアを形成していきます。
2つ目の「職種のスペシャリスト」と3つ目の「業界のスペシャリスト」になるためには、
- 本質的なことを見極める視点
- アナロジカルに考える=類推する能力
が欠かせません。
常に今の職種や業界における本質を考え、
- ほかの職種や業界における今の仕事との共通点はどこか
- 今やっていることを転用する事ができないか
といったことを考えながら日々の仕事をこなすことでこうした力が身についていきます。
他にも
- 独立
- 起業
という選択肢もありますが、あくまでサラリーマンをベースに考えるとこの3つのルートになる、と著者のmotoさんは述べています。
経理部員の軸ずらし転職
これまでの話を踏まえて、経理職をベースにでキャリアを積むためのルートにはどんなものが考えられるでしょうか?
今の会社で出世する 〜業界・そのまま×職種・そのままの可能性大〜
1つ目はそのまま、今いる会社(これから転職する方は最初に入った会社)で上を目指すルートです。
業界・職種※とも変えずに進みます。※昇進の過程で異動になる可能性もあり
この方法のメリットは、
- 社内にモデルケースがあるので分かりやすい(上司・部長など)
- 他の2つに比べれば環境の変化は少なくて済む
- 上司・同僚との人間関係を構築できればラク
デメリットとしては、
- モデルケースが理想通りとは限らない
- 上司・同僚との関係構築に失敗すると途端に難関ルートになる
- もし勤めている会社が倒産した等で離職に迫られた場合、次の転職先が見つかる保証はない※
※育てたスキルがその会社独特で汎用性のないスキルの可能性がある
といったところでしょうか。
転職する 〜業界・変える×職種・そのまま〜
こちらは、いわゆる「職種のスペシャリスト」を目指すルートです。
分かりやすく、職種はそのまま経理部だと仮定して進めます。
この方法のメリットは、
- 複数社の経理を知ることでより「つぶしが利く」ようになる
- 転職先に困らなくなることで「また転職すれば良い」という心のセーフティーネットができる
- 今の会社で勤め続けるよりも急速な年収アップが期待できる
デメリットとしては、
- 大きな環境の変化がストレスになる可能性もある
- ある程度のスキル・実績、または若さが無いと効果が薄い可能性がある
- 「職種:経理」以上の年収は望めない
という辺りが考えられます。
異動する 〜業界・そのまま×職種・変える〜
こちらは3つ目の「業界のスペシャリスト」を意識したキャリアプランだと言えるでしょう。
経理の知識を活かしつつ、より高年収が見込める職種へと異動していきます。
社内異動が難しいのであれば転職も視野に入ると思います。
この方法のメリットは、
- 社内異動であれば転職ほどの環境変化はない 人間関係もそのまま転用できる
- 1人の人間として仕事の幅が広がる
- 「職業:経理」以上の年収が得られる可能性がある
デメリットとしては、
- 積み上げたスキルが活用できない場合もある ※とは言え経理(会計)のスキルは活用しやすい
- 希望通りの職種に就けるかは不透明 運に左右される部分がある
- 特に社内異動の場合、結果的に「その会社で重宝される社員」にしかなれず転職が難しくなる可能性がある
が挙げられるでしょう。
まとめ
一つの会社で一生を過ごせる時代は今や昔。
最近は転職が当たり前となりつつあり、これからは自分でキャリアを選んでいく姿勢が求められます。
そんな時代の指針として一読の価値ありなのが本書『転職と副業のかけ算』です。
サラリーマンとして年収を上げるためには、
- 出世
- 職種のスペシャリスト
- 業界のスペシャリスト
の3パターンがありました。
上記のパターンと「軸ずらし転職」の考えを活用すると、経理部員としては、
- 今の会社で出世する 〜業界・そのまま×職種・そのまま〜
- 転職する 〜業界・変える×職種・そのまま
- 異動する 〜業界・そのまま×職種・変える〜
というキャリア形成が考えられるでしょう。
ベストなプランはその人によって異なるとは思いますが、どの道を目指して進んでいくのか、
意識した上で日々の仕事にあたりたいですね(^。^)
まずは経理としてキャリア形成を!とお考えの方は、
管理部門特化型エージェントNo.1として多くの方に評価されているMS-Japanに登録して、
ご自身の市場価値を聞いてみると良いと思います。
私も定期的に電話面談をして、自分の状況を確認しています。