部下指導・後輩指導に悩む方へ 〜ポイントは、肩肘張らずに取り組む事です〜

※本ページはプロモーションが含まれています

「部下・後輩が育たない・・・」

「こちらが必死に指導しているのに、全く違うことを平気でする・・・」

「自分で考えて行動してほしいのに、どうして指示待ちになるのだろう?」

という方向けの記事です。

 

私も同じ悩みを抱えています(⌒-⌒; )

どうしたらすくすくと育ってくれるのでしょう(^_^;)

 

そうして対策を探す中で、今回は、三宅琢さんの著書

「マネジメントはがんばらないほどうまくいく」

で「これは面白い!」と思った内容を紹介しています。

 

三宅先生は、企業で働く人たちの「健康」を見る産業医をされている方です。

産業医ならではの視点でお話しいただいているので、読んでて非常に学びが多かったです。

 

あなたの人生のヒントになれば幸いです(^。^)

本記事の結論として、

後輩指導は肩肘張らずに「仕事に対する行動」のみを確認し、

行動を軸に評価をすることが大事です。

 

ポイントは、

  1. 教わりに行く
  2. 選択肢を与える
  3. 部下に確認する

です。

部下指導・後輩指導で不要なこと

部下・後輩の心を理解する

今まで元気に仕事をしていたのに、最近元気がないなぁ・・・。

ちょっと前はやる気満々だったのに、ここのところは常にイライラしているようだ・・・。

部下・後輩がそんな状態になったとき、あなたならどうしますか?

 

以前の私なら、部下・後輩とコミュニケーションを取って、原因を探ろうとしていました。

しかし、三宅先生は『マネージャーは、管理対象の「仕事に対する行動」さえ管理できればよい』と述べています。

 

三宅先生は『職場のメンタル不調の三大原因は

  1. 不平等感
  2. 孤立感
  3. 裁量権の不在

である』と述べています。

でもこれって、どこまで行ったら感じるかに個人差がありますよね(^_^;)

 

であれば上司・先輩は、その原因を探ることにエネルギーを費やすのではなく、

結果として現れた「行動」に対して「対処」を考える事が大事、としています。

 

自分以上に部下・後輩を大事にする

とはいえ、職場には「安全配慮義務」が存在します。

上司・先輩である以上、最低限、部下の心身の安全に配慮することが必要です。

 

とは言えこれは

  1. 予見できる事態だった
  2. 会社として回避する手段が存在した

場合にのみ発生します。

そのため、上司・先輩が部下の状態をよく見て、最悪の状態になる前に気付いてあげる事は重要です。

 

その上で著者は、

  • セルフケアが7割
  • 後輩・部下のケアは3割
  • 後輩・部下へは『自分のメンタルケアに努めるよう、働きかけてあげ』ること

と述べています。

 

理由としては、

  1. 部下が不調になってしまう原因として、上司自身のメンタルが不安定、と言う場合が多い
  2. 指導する側の上司自身がメンタルケアをしっかりできていないと説得力がない
  3. 部下に上司が手本を示す事で、部下自身がセルフケアに注意を払うようになる

が挙げられていました。

だからこそ、まずは自分を大事にしてあげることが重要です。

 

セルフケアのチェックポイントとしては、

  1. 食う
  2. 寝る
  3. 遊ぶ

をチェックするのがオススメです。

 

環境のせいにして何も動かない

とはいえ、仕事の都合で食う寝る遊ぶが乱れてしまう場合もありますよね。

忙しい職場であれば尚更です。

そんな時には、ついつい環境のせいにしてしまいます。

 

これ自体は悪いことではありません。

著者も『現代の不調の9割は「環境」のせい』と述べています。

 

ですが、嘆いているだけでは何も変わりません。

その中で『何が出来る行動がないのか考えてみる』事が大事です。

 

例えば冷房がきついなら

  • 羽織るものを持ってくる
  • 温度を管理している部署に相談してみる
  • 夏季等冷房の強い時期だけ席を変えてもらう

などです。

 

また、本当に変えられる事が何一つないと思ったときは、
言葉を変えてみる事をオススメします。

その時にオススメの言葉は、

  • おはよう
  • ありがとう
  • できる

の3つです。

どれも環境にポジティブな影響を与えてくれる言葉なので、積極的に使っていきましょう。

 

部下・後輩ケアに使える3ステップ

続いて、部下・後輩のケアをする上で大事な3ステップを紹介します。

それは、

  1. 気づく
  2. 促す
  3. つなぐ

です。

 

気づく

まずは後輩の不調に「気づく」事です。

 

チェックのポイントとしては、

  • 勤怠の乱れ
  • 表情は暗くないか
  • 声のトーンや大きさに変化はないか
  • 服装・身だしなみは乱れていないか
  • デスク周りが整理できているか

などがあります。

特に勤怠の乱れはわかりやすいですよね。

 

それ以外では「挨拶」を活用する事がおすすめです。

これはただ「元気に挨拶しよう!させよう!」と言う意味ではありません(⌒-⌒; )

 

自分の挨拶は今まで通りで構いません。

また、部下・後輩がどんな返事をして来ても構いません。

 

ここで大事なのは、相手のリアクションを観察する事です。

 

  • 今までは目を見て普通に挨拶してくれた
  • ある日から急に挨拶が返ってこなくなった

といった変化に気づくことが目的です。

 

こちらから積極的に挨拶していきましょう。

 

促す

次は「促す」です。

 

こちらは難しい事ではなく、上司本人がセルフケアを実践した上で、

調子が落ち込んでいる後輩・部下にセルフケアの大切さと実践方法を情報提供する事です。

 

ポイントは

  1. 食う
  2. 寝る
  3. 遊ぶ

です。

つなぐ

それでも不調が改善されていない時は、無理に自分でなんとかしようとせず、

速やかに産業医などの専門家に「つなぐ」ことを検討しましょう。

 

下手に上司・先輩が自分でなんとかしようとすると、不用意に悪化してしまう可能性があります。

餅は餅屋、でOKです。

 

部下・後輩のマネジメントで大切なこと

ここまでで部下・後輩のケア方法を解説してきました。

ですが、これでは冒頭の悩み

  1. 部下・後輩が育たない
  2. 必死に指導しているのに、全く違うことを平気でする
  3. 自分で考えて行動してほしいのに、指示待ち人間になる

という事は解決できません。

 

ここからは、部下・後輩が成長するために大事なマネジメントのコツ

  1. 教わりに行く
  2. 与える
  3. 確認する

を紹介します。

 

教わりに行く

上記の悩みに共通するのは、「部下をどう育てて良いのかわからない」ということだと思います。

そういう時は、部下・後輩に教えてもらいましょう。

 

「なぜできないのか」と聞くと高圧的になり部下・後輩が萎縮してしまうので、

「どうしたら解決できると思う?」と本人に聞いてみましょう。

「教わりに来た」という下からの姿勢で臨む事が大事です。

 

与える

あなたが指示を出して、部下・後輩が行動する。

これはシンプルですが、続けると自分で考えない指示待ち人間が出来上がってしまいます。

 

こんな時は、選択肢を提示して部下に選んでもらいましょう。

もちろん、挙げる選択肢は上司・先輩として責任を持って部下にやってほしい内容に絞ってください。

あくまで「部下・後輩が自分で選んだ」と感じてもらい、遂行していけるように進めてください。

 

確認する

「確認する」といっても、「大丈夫?」とか「わかった?」と聞くことに意味はありません。

「大丈夫です」と返事していてもわかってないパターンが多いですからねσ(^_^;)

 

無意味な問いかけはやめ、部下・後輩本人に自分の言葉で言語化してもらいましょう。

そうすることで、

  • 理解度
  • 認識の相違

などが確認できます。

 

まとめ

部下・後輩を指導するにあたり大事なのは、

  • 心を理解するのではなく、表面に現れた行動に対して対処する事
  • 自分のケア7割、部下のケア3割。ポイントは食う・寝る・遊ぶ
  • 環境ではなく行動を変える。最小単位は「言葉」

でした。

 

部下・後輩ケアの3ステップは

  1. 気づく 勤怠・挨拶のリアクションで乱れに気づく
  2. 促す  部下にセルフケアの大切さと実践方法の情報提供
  3. つなぐ それでもダメなら速やかに産業医などの専門家につなぐ

 

マネジメントで大切なことは

  • 教わりに行く 「どうしたら解決できると思う?」
  • 与える    選択肢を提示し、部下に選んでもらう
  • 確認する   部下・後輩自身の言葉で説明してもらう

という点でした。

 

この本を読んで、私は「部下・後輩指導に躍起になりすぎる必要はないんだな」と、
肩の荷が降りたような感覚を覚えました。

 

部下・後輩指導に悩む方は一読をオススメします(^。^)

 

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