アドラー心理学を仕事で活用するポイント 〜『もしアドラーが上司だったら』勇気編レビュー〜

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「もっとしっかりしたい!でも、どうすれば良いのかな・・・」

「結果を出している間はみんなから褒めてもらえるけど、結果を出せなくなったら・・・と思うと不安…」

こんな人の記事です。

 

小倉広さんの著書『もしアドラーが上司だったら』がとても学びが多かったので、
著書で特に重要だと思ったところを紹介していきます。

今回は前編から、

  1. 「できているところ」に注目する
  2. 「機能価値」と「存在価値」
  3. 「自己肯定」と「自己受容」

のお話を紹介します。

 

あなたの人生のヒントになれば幸いです(^。^)

 

アドラー心理学 セルフマネジメント

「できているところ」に注目する

まずは、「できているところ」に注目する事です。

 

あなたは、こんな事を思った事はありませんか?

  • 今日もサボってしまった…
  • なんて自分はダメなんだろう…
  • どうしてここを間違えてしまったんだろう…

こういう時って、「自分ができなかったこと」に注目していませんか?

 

でも実は、

人間の95%は「できている」行動

と著書で書かれています。

 

例えば、

  1. あなたはこの記事を読めています。
  2. スマホやパソコンを使いこなしてこの記事にたどり着いています。

初めてスマホやパソコンを触った頃から、今と同じように色んなことができましたか?

キーボード入力・フリック入力のスピードは当時から全く変わっていませんか?

 

5%の「できていない」行動に目を向けて落ち込むよりも、

今は当たり前にできることでも、昔に比べれば「できている」行動はたくさんあるはずです。

 

「自分には能力がある。自分には価値がある」と思えた時、

人は勇気で満たされ更なる優越を目指す

んだそうです。

 

自分が出来たことに目を向け、勇気を持って次の行動をしていきましょう(^。^)

 

機能価値と存在価値

2つ目は「機能価値」と「存在価値」です。

 

1つ目の話を読んで、

「そういう風に思えたら楽だよ…、それができないから落ち込んでるんじゃないか…」

と感じたそこのあなたには、この「機能価値」と「存在価値」の話がオススメです(^。^)

 

それぞれの言葉の意味は以下の通りです。

機能価値(Doing):やり方 経験と訓練と努力でいかようにでも変えることができる

 

存在価値(Being):あり方 欠点があっても、その人が素晴らしい人間であることに変わりはない

 

「私はあれができない」
「僕はこれが足りない」

と思いがちのあなたは、「機能価値」に囚われています。

 

機能価値は、要するに「できるか」「できないか」なので判断が容易です。

この「できるか」「できないか」、他人との比較になっていませんか?
「Aさんよりはできる」
「Bさんには敵わない」
こうなると、総当たりの順位決定戦になってしまいます。

つまり、2位以下は全員誰かに負けている状態です。

1位の人を除いて、劣等感を感じてしまいます。

 

それに対して「存在価値」は、その人の存在自体を認めます。

「存在価値」には優劣はなく、誰もが平等にかけがえのない存在です。

 

自分の存在価値を認めることができる人は、人間の土台がしっかりと出来ているため、些細なことで揺らがなります。

この基盤がないと「機能価値」の高低に一喜一憂して常に感情が揺らいでしまいます。

結果、心が安定しないので、ますます「機能価値」が発揮できなくなる、という悪循環に陥ってしまいます。

 

優劣をつけているのはあくまで「機能価値」です。

誰に何を言われようとも、あなた自身は自分の「存在価値」を認めてあげてくださいね(^。^)

 

 

自己肯定と自己受容

ここまで読んでもまだあなたを認めてあげられませんか?

そんなあなたには、「自己肯定」と「自己受容」のお話を紹介しましょう。

 

「自己肯定」と「自己受容」。

本書では以下のように紹介されています。

自己肯定:条件付きの肯定
機能価値があるから自分は重要な人間=機能価値が低下したら自分は重要じゃない、になってしまう

 

自己受容:無条件の肯定 ありのままを受け入れる
朝が弱かろうと仕事が出来なかろうと、不完全な自分を認めて受け入れる勇気を持つ

 

私自身、アラサーなのに結構な人見知りです。

それを補うために、

  • コミュニケーションの本
  • 雑談力の本
  • コーチングの本

などを読んで会話力を鍛えてきました。

 

鍛えてきたつもりですが、やはり元々が人見知りのため、しょっちゅう会話が弾まないシーンを迎えます。

 

「自己肯定」の考え方ですと、

  • 会話力がない私はなんてダメなんだ・・・
  • 人見知りを直さなきゃ私に価値はない・・・
  • 雑談もまともにできないなんて社会人失格だ・・・

なんてことになりかねません。

 

それが「自己受容」の考え方になると、

  • 会話が弾まなくても良いさ、人間だもの。
  • 人見知りでも、人と仲良くしようとする意思がある自分は偉い。
  • コミュニケーション向上の努力はするけど、失敗してもしょうがない
    その時はその時さ。

と、例え世間のものさしではダメな自分でも、受け入れられるようになってきます。

 

『不完全を認める勇気を持て』

とは、アドラー派の心理学者 ソフィ・ラザースフェルトの言葉です。

 

たとえ不完全でも、あなたは素晴らしい人間です。

不完全な自分を受け入れて、それでも前に進みましょう(^。^)

 

 

まとめ

今回は、小倉広さんの著書『もしアドラーが上司だったら』にあった、

  1. 「できているところ」に注目する
  2. 「機能価値」と「存在価値」
  3. 「自己肯定」と「自己受容」

についてまとめました。

 

何度も表現を変えながらも本書のメッセージは一貫しており、

自分の存在価値を無条件で受け入れ認めること

が大事、と「勇気」のパートで述べています。

 

自分には存在価値がある!と認められると、内から勇気が湧いてきて更なる行動に移すことができます。

 

あなたも誰かから心無い言葉を受けることがあるかもしれません。

若しくは、自分で自分を信じれないと思ってしまう時もあるでしょう。

 

そんな時は、

『不完全を認める勇気を持て』

の言葉を思い出しましょう。

 

「できないことがある」ことと「素晴らしい人である」ことは両立します。

自分のできないところを受け入れた上で、勇気を持って行動していきましょう(^。^)

 

 

なお本書は、

  • 前編:勇気
  • 後編:共同体感覚

という二軸で設計されたストーリーです。

 

まだまだ紹介しきれていないお話がたくさんありますので、
興味がある方はぜひ読んでみてくださいね(^。^)

 

 

後編の「共同体感覚」編はこちらで紹介しています↓

アドラー心理学を人間関係で活用するポイント 〜『もしアドラーが上司だったら』共同体感覚編レビュー〜

 

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