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「もっとしっかりしたい!でも、どうすれば良いのかな・・・」
「結果を出している間はみんなから褒めてもらえるけど、結果を出せなくなったら・・・と思うと不安…」
こんな人の記事です。
小倉広さんの著書『もしアドラーが上司だったら』がとても学びが多かったので、
著書で特に重要だと思ったところを紹介していきます。
今回は前編から、
- 「できているところ」に注目する
- 「機能価値」と「存在価値」
- 「自己肯定」と「自己受容」
のお話を紹介します。
あなたの人生のヒントになれば幸いです(^。^)
アドラー心理学 セルフマネジメント
「できているところ」に注目する
まずは、「できているところ」に注目する事です。
あなたは、こんな事を思った事はありませんか?
- 今日もサボってしまった…
- なんて自分はダメなんだろう…
- どうしてここを間違えてしまったんだろう…
こういう時って、「自分ができなかったこと」に注目していませんか?
でも実は、
人間の95%は「できている」行動
と著書で書かれています。
例えば、
- あなたはこの記事を読めています。
- スマホやパソコンを使いこなしてこの記事にたどり着いています。
初めてスマホやパソコンを触った頃から、今と同じように色んなことができましたか?
キーボード入力・フリック入力のスピードは当時から全く変わっていませんか?
5%の「できていない」行動に目を向けて落ち込むよりも、
今は当たり前にできることでも、昔に比べれば「できている」行動はたくさんあるはずです。
「自分には能力がある。自分には価値がある」と思えた時、
人は勇気で満たされ更なる優越を目指す
んだそうです。
自分が出来たことに目を向け、勇気を持って次の行動をしていきましょう(^。^)
機能価値と存在価値
2つ目は「機能価値」と「存在価値」です。
1つ目の話を読んで、
「そういう風に思えたら楽だよ…、それができないから落ち込んでるんじゃないか…」
と感じたそこのあなたには、この「機能価値」と「存在価値」の話がオススメです(^。^)
それぞれの言葉の意味は以下の通りです。
機能価値(Doing):やり方 経験と訓練と努力でいかようにでも変えることができる
存在価値(Being):あり方 欠点があっても、その人が素晴らしい人間であることに変わりはない
「私はあれができない」
「僕はこれが足りない」
と思いがちのあなたは、「機能価値」に囚われています。
機能価値は、要するに「できるか」「できないか」なので判断が容易です。
この「できるか」「できないか」、他人との比較になっていませんか?
「Aさんよりはできる」
「Bさんには敵わない」
こうなると、総当たりの順位決定戦になってしまいます。
つまり、2位以下は全員誰かに負けている状態です。
1位の人を除いて、劣等感を感じてしまいます。
それに対して「存在価値」は、その人の存在自体を認めます。
「存在価値」には優劣はなく、誰もが平等にかけがえのない存在です。
自分の存在価値を認めることができる人は、人間の土台がしっかりと出来ているため、些細なことで揺らがなります。
この基盤がないと「機能価値」の高低に一喜一憂して常に感情が揺らいでしまいます。
結果、心が安定しないので、ますます「機能価値」が発揮できなくなる、という悪循環に陥ってしまいます。
優劣をつけているのはあくまで「機能価値」です。
誰に何を言われようとも、あなた自身は自分の「存在価値」を認めてあげてくださいね(^。^)
自己肯定と自己受容
ここまで読んでもまだあなたを認めてあげられませんか?
そんなあなたには、「自己肯定」と「自己受容」のお話を紹介しましょう。
「自己肯定」と「自己受容」。
本書では以下のように紹介されています。
自己肯定:条件付きの肯定
機能価値があるから自分は重要な人間=機能価値が低下したら自分は重要じゃない、になってしまう
自己受容:無条件の肯定 ありのままを受け入れる
朝が弱かろうと仕事が出来なかろうと、不完全な自分を認めて受け入れる勇気を持つ
私自身、アラサーなのに結構な人見知りです。
それを補うために、
- コミュニケーションの本
- 雑談力の本
- コーチングの本
などを読んで会話力を鍛えてきました。
鍛えてきたつもりですが、やはり元々が人見知りのため、しょっちゅう会話が弾まないシーンを迎えます。
「自己肯定」の考え方ですと、
- 会話力がない私はなんてダメなんだ・・・
- 人見知りを直さなきゃ私に価値はない・・・
- 雑談もまともにできないなんて社会人失格だ・・・
なんてことになりかねません。
それが「自己受容」の考え方になると、
- 会話が弾まなくても良いさ、人間だもの。
- 人見知りでも、人と仲良くしようとする意思がある自分は偉い。
- コミュニケーション向上の努力はするけど、失敗してもしょうがない
その時はその時さ。
と、例え世間のものさしではダメな自分でも、受け入れられるようになってきます。
『不完全を認める勇気を持て』
とは、アドラー派の心理学者 ソフィ・ラザースフェルトの言葉です。
たとえ不完全でも、あなたは素晴らしい人間です。
不完全な自分を受け入れて、それでも前に進みましょう(^。^)
まとめ
今回は、小倉広さんの著書『もしアドラーが上司だったら』にあった、
- 「できているところ」に注目する
- 「機能価値」と「存在価値」
- 「自己肯定」と「自己受容」
についてまとめました。
何度も表現を変えながらも本書のメッセージは一貫しており、
自分の存在価値を無条件で受け入れ認めること
が大事、と「勇気」のパートで述べています。
自分には存在価値がある!と認められると、内から勇気が湧いてきて更なる行動に移すことができます。
あなたも誰かから心無い言葉を受けることがあるかもしれません。
若しくは、自分で自分を信じれないと思ってしまう時もあるでしょう。
そんな時は、
『不完全を認める勇気を持て』
の言葉を思い出しましょう。
「できないことがある」ことと「素晴らしい人である」ことは両立します。
自分のできないところを受け入れた上で、勇気を持って行動していきましょう(^。^)
なお本書は、
- 前編:勇気
- 後編:共同体感覚
という二軸で設計されたストーリーです。
まだまだ紹介しきれていないお話がたくさんありますので、
興味がある方はぜひ読んでみてくださいね(^。^)
後編の「共同体感覚」編はこちらで紹介しています↓