FP3級を独学で合格するための勉強時間は? 〜FP3級は、人生の基礎教養として使えます〜

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「FP3級に興味があるけど、どの位勉強すれば良いんだろう…」

「FP3級は簡単と聞いたけど、実際はどうなの?」

と言う方向けの記事です。

 

私は2021年5月23日にFP3級を受験し、

無事学科・実技とも1発で合格することができました(^。^) ※2021/6/30更新

そんな私の実体験より、

  • FP3級の勉強時間目安
  • FP3級資格を取得する意義

についてまとめます。

あなたの人生のヒントになれば幸いです(^。^)

 

FP3級を独学で合格するための勉強時間

そもそもFP3級とは

FP(ファイナンシャルプランナー)の概要は以下の通りです。

一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする専門家です。

個々人や家族のライフプラン(人生設計)に基づく将来の収支の見通しを立て、最適な資産設計・資金計画を提案、アドバイスを行い、その実行をサポートします。

そのため、FPはお金の面から家計の改善を図る「家計のホームドクター®」とも呼ばれています。

(日本FP協会ホームページより)

 

試験範囲は広く、以下の全6つです。

①ライフプランニング:年金・老後の生活設計に向けての資金計画など

②金融資産の運用:貯蓄・投資信託・退職金などを適切に運用するためのアドバイスなど

③タックスプランニング:税金に関する相談ごと(医療費控除・配偶者控除・所得税)など

④リスク管理:生命保険の仕組み、保障額の計算など

⑤不動産:住宅の売買、住宅ローンの借り方や繰り上げ返済・借り換えなどの相談

⑥相続・事業承継:遺言や相続についての準備方法、子や孫への資金贈与など

試験範囲が広いとは言え、3級の試験で問われるのは入門の部分なので難易度自体は高くないです。

 

試験は学科と実技があり、ともに合格点は6割程度です。

私自身、最初は「実技」という言葉に身構えてしまいましたが、

何のことはなく、出された質問の事例に基づき回答するテストでした。

実際にFP業務を対面でやらされる訳ではないのでご注意くださいねσ(^_^;)

 

FP3級合格までの勉強時間

合格するだけなら20時間程度で可能、という話もありますが、私は現実的ではないように思います。

 

FP3級に

  • ただ受かりたい
  • 会社や業務の都合で一発で受かる必要がある

という人であれば短期集中型の受験も構わないかと思います。

 

ですが、

  • お金の教養として受験したい
  • 2級以上も含めて継続的に学習したい

という方であれば、80〜150時間程度は確保したいところです。

 

  • 基礎知識を元々持っている
  • 日常的に試験範囲の内容を取り扱っている(保険など)

という方であれば、より短い時間で学習できるでしょう。

 

経理(簿記)の知識も一部活用できる部分があります。

実際、私が受験した2021年5月の試験では建物の減価償却費に関する問題が出題されました。

 

 

FP3級を独学で合格するための勉強方法

私が実際に行った学習方法は以下の通りです。

  1. テキストを購入し一通り読む(2〜3回)
  2. 過去問をひたすら解く(アプリを活用)
  3. 理解が乏しいところをテキストで確認する(必要に応じて)
  4. 過去問をひたすら解く

ほぼ過去問を解くことに時間を使いました(^。^)

 

1.テキストを購入し一通り読む(2〜3回)

まずはテキストの通読です。

 

テキストは、必ず最新のテキストを用意してください。

古いテキストで勉強すると、法改正で現在は解答が変わっているかもしれません。

 

1冊あれば充分ですので、評判の良いものや、書店で見てみて自分に合いそうなものを選びましょう。

私はTACのテキストを使用しました。

初めて読む方は、わからない単語が多数出てくると思います。

ですが、最初は気にせず読み進めてください。

 

重要なのは次の段階です。

この段階で理解を深めるのは難しいと割り切って、試験範囲の全体像がわかればOK!位の気持ちで進めましょう。

 

2.過去問をひたすら解く

次は、過去問をひたすら解きましょう。

 

過去問を解くときには、過去問道場を活用しました。

こちらのサイトには、

学科試験は2008年〜
実技試験は2015年〜の過去問が収録されております。

登録すれば全て無料で使用できますし、

  • まだ解いていない問題だけ出題
  • 自分が過去に間違えた問題だけ出題
  • 法令が変わって今と解答が異なる問題は出題しない

といったカスタマイズもできるようになっております。

 

スマホでも使用できますので、

  • 通勤・通学時間
  • 買い物のレジ待ち時間
  • お風呂でのリラックスタイム中

など、スキマ時間を見つけては解いていきましょう。

 

学科500問、実技100問位まではひたすらこのステップを繰り返せばOKです。

どうしてもわからないところだけ、次の3に進みましょう。

 

3.理解が乏しいところをテキストで確認する(必要に応じて)

過去問でどうしてもわからないところが出てきたら、テキストの該当部分を確認します。

 

この段階では、過去問を大量に解くことで既にかなりの知識がついているはずです。

初回に読んだ時よりも、よりしっかり理解することができるでしょう。

 

4.過去問をひたすら解く

テキストを読んで理解したら、また過去問を解きましょう。

2.同様、過去問道場の活用がオススメです。

 

私は2021年1月より過去問道場を始めました。

1日20〜30問解くことを試験前まで続けた結果、

  • 学科 2021年1月分までの2,340問全て
  • 実技 同930問中351問(約3分の1)

を試験日までに解くことができました。

試験中は多数の問題で「これ見たことある!」感を感じておりました(^。^)

 

 

受験の際に注意すべきこと <受験団体>

FP3級試験を受験する際に注意すべきことは、

・日本FP協会

・金融財政事情研究会(以下きんざい)

 という2つの試験団体が実施している

ことです。

 

FP技能士(FP試験の正式名称)が国家資格になる前は、両団体が民間資格として認定してきたことに起因します。

 

学科試験は両団体とも共通ですが、実技試験が団体により異なります。

具体的には、次の3つから1つを選択して受検する形となっております。

<きんざい>
・個人資産相談業務
・保険顧客資産相談業務

 

<日本FP協会>
・資産設計提案業務

私は何も気づかず日本FP協会で申し込みをしておりました(^_^;)

 

傾向として、日本FP協会の実技の方がきんざいよりも簡単であることが多いです。

合格率でも、

FP協会:70%以上
きんざい:40%台

と、試験によってはかなりの差が出てくることもあるんだとか。

よくわからない方は、

・仕事で保険を扱う人:きんざい 保険顧客資産相談業務

・それ以外の人   :日本FP協会 資産設計提案業務

を受検することがオススメです。

 

なお、過去問道場では実技試験を団体・試験ごとに選択して学習することが可能です。

もう少し違いをよく知りたい!という方は、
過去問道場で実際に各試験の直近数回分を受検してみてはいかがでしょうか。

 

 

FP3級を取得した後の活用法

ここまでFP3級の試験について解説しました。

ここからは、合格後の活用方法についてまとめます。

 

FP3級は仕事に行かせるか? → 正直、難しい

最初にはっきり申し上げますが、FP3級を取得したからといって

  • 年収が◯万円上がる
  • ◯という独占業務がある

ということはありません。

 

FP3級は内容が基礎的なので、資格として活用する場面はほとんどないでしょう。

 

FP3級はいらない? → むしろ義務教育に組み込むべきレベル

じゃあFP3級は不要なのか?と言われると、そうでもありません。

個人的にはむしろ、このくらいの金融知識であれば義務教育に組み込むレベルだと言いたいです。

 

日本は学校で金融に関する勉強をほとんどしてきておりません。

そのため、各種調査で「社会人の金融知識は非常に低い」という結果が出てきております。

 

人口減少社会に突入している日本において、金融の知識は今後ますます重要性が高まってきます。

その基礎教養としては、充分なレベルだと言えるでしょう。

 

まとめ

今回は、試験を受けたばかりのFP3級についてまとめました。

 

FP3級は弁護士や税理士のようり「資格として活用する」というよりは、
学んだ知識を実生活で活用していきたい資格だと言えるでしょう。

 

そこまで難関な試験でもありませんので、

  • お金に興味があるけど何もわからない・・・
  • 日本の将来が不安だけど何をして良いかわからない・・・

という方は、金融知識の基礎固めとして受検してみてはいかがでしょうか?

 

※2021年6月30日追記

本日合格発表を迎え、学科・実技ともに合格しました(^。^)

無事合格できてよかったです(^。^)

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